神戸学院大学人文学部人間文化学科2005年特別講義I編


by shohyo

国語力アップ400問

d0068008_2213170.jpg 『国語力アップ400問』、その名のとおり、国語力を上昇させるための「国語常識問題」と「漢字問題」各200問をクイズ形式で書いた本である。常識問題とは、現代文(小説・詩・敬語・外来語・カタカナ語など)・古文・漢文はもちろん、ことわざ・慣用句・四字熟語、短歌に俳句・川柳、果ては落語用語まで、本当に幅広く取り上げられている。レベルも「次のことわざの( )に入ることばを選んでください。・(  )矢のごとし。1人生2 逃亡3 光陰(p.5)」といった常識として知っておいたほうがよいようなものから、「「気のおけない人」とはどんな人でしょうか。(p.29)」といった、少々誤解されやすいもの、「落語「時そば」で勘定をごまかした男は、いくらごまかしたでしょうか。(p.65)」のような深い知識を必要とするもの、そして「次の漢字の読み方を答えてください。(中略)第20問 鹿 (p.75)」のように馬鹿にしているのか!と思うような問題まで様々なので、国語力に自信がある人もない人も読めるつくりになっている。また、自分がどれくらいの国語力なのかをはかる目安として、それぞれに事前にインターネットで調査した正答率も書かれている。それを、「常識として知らなければならない範囲」の目安にするのも良いだろう。
本書は2003年に刊行され、1年間で12万部を売り上げるというベストセラーとなった。そして今もなお売れ続けている。日本語が乱れているといわれがちな現代人だが、このような本が売れているということは、「正しい日本語を知りたい・使いたい」という意識は廃れていない、ということだろうか。
とりわけ注目したいところは「NHK放送文化研究会」が監修した本である、ということだ。それを売りにしている節もある。不祥事が多く受信料の回収も憚られているNHKだが、やはり国語力に関しては他よりも殊更信頼がおけると感じるのであろうか。あるいは、この本が刊行されたのは少し前なので、今現在は売り上げが落ちているのかもしれないが。
 今日、日本語を正しく使えない、使えない人が増えている。「あの人フインキいいよねー、話も的を得てるし!でも今日悪い印象持たれてそうだから、次は汚名挽回しなくちゃ!!」こんな会話が交わされていてもおかしくない現代。上記の文章のどこがおかしいのかがわからない人は、一度読んでみるのも良いだろう。すぐに全てわかった人も、更なるレベルアップ、若しくは前述した正答率と比較して優越感に浸るために、一度解いてみるのは如何だろうか。                     
文:COHIBA
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by shohyo | 2005-07-03 02:21