神戸学院大学人文学部人間文化学科2005年特別講義I編


by shohyo

コミュニケーション力

d0068008_2155434.gif コミュニケーション力が重要だという認識が、近年とみに高まっている。コミュニケーション力を向上させるためには、話の流れをつかむ「文脈力」や基盤としての身体が重要であることを強調している。
 コミュニケーション力を向上させるには、自分の「文脈力」のレベルに気づく必要がある。「文脈力」のレベルには、はっきりとした差がある。これは、素人でもキャッチボールはできるが、プロ野球選手同士のキャッチボールとは質の違いがあるのと同じである。このようにコミュニケーションをキャッチボールにたとえているのが面白い。また、キャッチボールにたとえることによって、「文脈力」のレベルにはっきりとした差があるということがイメージしやすくなっていると思われる。
 コミュニケーション力を円滑にするための、身体に関する基本原則は4つある。目を見る、微笑む、頷く、そして相槌を打つである。この4つを確実にこなすと、かなり会話の雰囲気は温かくなる。
 目を見るというのは簡単そうで難しい。日本では、あまりじっと相手の目を見るというのは好ましくないという感覚も残っていたり、目を見つめていると照れてしまうということもある。しかし、小さな頃から目を見て話せと教わってきたので、目を見るのが好ましくないという感覚が残っているというのには違和感がある。
 微笑むということは相手を受け入れているというサインである。微笑がなければ相手を不安にさせてしまうこともある。実際にそのような経験をしたことがあるのでこの意見には共感できる。微笑むことはコミュニケーションを上手くするための基本的な技である。
 頷くというのは「あなたの話をしっかり聞いている」というサインである。頷きは相手の意見に同意する傾向を示すが、同意しない場合でも頷きは十分に可能である。また「自己チュウ」な人間は頷き率が低い傾向がある。相槌は話の流れを良くする潤滑油のような役割を果たしている。相槌を打つことで相手が話しやすくなるというのは納得がいく。しかし、相槌のやりすぎは良くない。
 就職活動の際にもコミュニケーション力が重要視されている。そのような中で、コミュニケーション力の向上について書かれてあるこの本はとても役に立つ。

文:トロピカーナ
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by shohyo | 2005-07-03 02:16